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後遺障害とは(2)
1.肉離れによる症例
肉離れは過度の筋肉を使用した場合に起きます。筋肉は使用状況によって緊張・硬縮・廉縮・疲弊・疲廃へと続きます。肉離れは、一部分の筋肉を過度に使用し、そのダメージによって起きるものです。疲廃した筋肉はその部位によって筋肉の過疎化が起き、硬縮・損傷のダメージがそのまま残ります。この為に、その筋肉に関連する筋膜リレーション(筋膜運動をいい、末梢より腹部筋や腰部筋への連動が起きます)だけでなく、経絡の流れ、関連する器官等にも影響が出てきます。
肉離れ
肉離れをした部位に関連する筋肉系に筋膜リレーションが起きにくくなり、後遺症として関連部位にダメージが現れます。
32歳 男性
各種の競技をやり、疲労から下腿後側肉離れ、大腿内側肉離れ等、下肢の肉離れが何回か起き、その経脈上に反応が出てきます。大腿内側の場合、腎機能の低下、下腿後側は神経系の影響などです。患者の場合も全身疲労と共にこれらの部位に機能低下が起きていた為、肉離れの改善施術を行う。これによって経絡の滞りが無くなり、後遺障害が改善されます。
※肉離れの殆どはその経脈上に影響し、東洋医学でいう気・血・水の滞りを損ないます。
2.骨折による症例
骨折・捻挫・脱臼・靭帯損傷などは人体を重力Gによって保持し、常にバランスをとっているため、これら損傷部位が完治するまでの間、それぞれの関連支持機構に大きな影響を与えます。部位の完全回復だけでなく、この間に損なわれた支持組織系のアンバランスは予後経年的に体の健康を左右してきます。この為、これら損傷部位に痛みが残っている場合、必ず後遺障害の施術を施し改善する必要があります。これによって支持組織系のバランスだけでなく、軸位の狂いや内臓諸機関の症状改善回復にも結びついてきます。
頸部捻挫・骨折
頸部は、重要な器官が集中するため、この部位の損傷は、神経系・循環器系・呼吸器系などに後遺障害を残します。他に嚥下や内分泌系・甲状腺などに障害をもたらすことがあります。
膝関節の捻挫・靭帯損傷・骨折・膝部損傷
この部位の損傷は、方向や運動を制御する部分のため長期に渡って、体全体に影響してきます。女性の場合には、骨盤の変異によって、婦人科系に影響を及ぼし、さらに出産などの場合、異常出産に繋がってきます。他に腎臓(膝左右)や心臓(右膝)や肝臓・膵臓(左膝)に負担がかかってきます。
足首の捻挫・骨折
損傷部位をかばうために、他の関節に負担をかけます。この負担が、長期に渡り、下肢の軸位だけでなく全体の軸位の狂いを生じさせ、支持組織系だけではなく、内臓諸機関などにも影響してきます。
脱臼・骨折などの後遺障害
損傷部位の硬縮がおきるために、循環器系・神経系に影響を及ぼし、さらに損傷部位をかばうために支持組織系にひずみが起きます。
支持組織系では、筋肉・靭帯・筋膜・関節包・軟骨・関節などにダメージが出てきます。
44歳 女性
尾底骨骨折
28歳の時、出産時インターンが出産に立会い胎児を取り損ない尾骶骨を骨折。五ヵ月後主人のアメリカ出張に随行。乗り物に乗る時、常に激痛が走り、その状態が一年半から二年継続。子育ての疲労とも重なり腰痛症、慢性の背部痛、頚椎の硬縮異常、消化器異常、胃弱。
39歳より喘息、頭痛も頻繁に出るため、鎮痛剤・筋肉弛緩剤・喘息の薬などを服用。殆ど毎日マッサージに通うが、一過性で効果なし。このような状況で来院。尾骶骨の変形を可動範囲内で修復し、周囲の硬縮を解除。仙骨・尾骨の施術を三ヶ月くらいすると、徐々に背部の緊張が軽減し、六ヵ月後には胃の状態、頭痛などが改善。一年を経て喘息も含め主症状が改善。現在に至る。
60歳 女性
骨折、病気による後遺障害
小学生の時、右胸膜炎を患い、それが原因で慢性の脊椎曲弯症。小さい頃からクラシックバレーをし、芸能界に入り多忙を極める。ダンスの折、右足の小指、第二中足骨を疲労骨折。そのまま無理をして仕事を継続。50歳を越える頃から右股関節に異常をきたし、55歳時では歩行時に痛みが現出。無理をしながら舞台を続ける。
58歳来院時、かなり症状が進行し悪化傾向。当初股関節廻りの改善を図るが思うように快方に向かわないため、それまでの後遺症の部分をチェック。若い時の怪我や病気がわかり、足の骨折部位の施術。
五回ほどの施術で足の後遺症はほぼ緩解。これによって右足底に力が入るようになり、軸位置のズレが徐々に改善。右股関節を中心に大腿部・仙骨・臀部を施術。特に疲労時には左腰部に痛みが走るため、左側の施術も合わせて行う。これにより過度の疲労以外は舞台に支障を来たすほどの痛みは見られなくなった。
股関節、胆経は頭部他、喉にも関係し声帯や声を出す状態も変化する。このため、下肢だけでなく、上肢とも全体の施術をしながら改善し、現在に至る。
78歳 女性
骨折、打撲、被爆後遺障害
4歳の時、水撒き荷車に右足第二指を踏まれ、先を覆う木靴下駄が破損、骨折。
10歳の時鉄棒で遊んでいて頭頂部を強打。
原爆投下の翌日、広島市内へ入り、放射線二次被曝。
70歳、右足背を車のタイヤに轢かれる。
小さい頃より胃弱。これは胃経の所の損傷の後遺障害による症状。
少女時代に放射線を浴びるが、通常放射線量が強いと白血病などの血液疾患とともに放射線は神経系に重大な影響を及ぼします。微量放射線は時と場合により健康体にすることがあります。ラドン・ラジウム温泉等、微量放射線を浴びることによって健康回復をすることがあります。彼女の場合も幼少の時、虚弱体質だったものが健康体になっています。
頭部打撲は慢性の欝症など、精神的なものに左右してきます。彼女の場合も70歳代で仕事を辞めたのを契機に欝的症状が現出し、現在病院にて加療中です。
57歳 女性
亀裂損傷による後遺障害
掃除の際、ドアに指を挟まれ、第一関節とともに指先を切断、複雑骨折。その部分をすぐに治療できないため、一週間ほど反対側の同じ部分で施術。それとともに骨芽細胞を作る健康補助食品を服用。二週間後から損傷部位を施術。当初軽度軽擦から始め、痛みが軽減した状態にて鍼も併用。通常この症状の場合4ヶ月〜6ヶ月を要するがほぼ1ヶ月で手を使えるようになり、3ヶ月で完治。
37歳 女性
頚部骨折による後遺障害
28歳の時、交通事故により頚部骨折。緊急頚部オペをし、6ヶ月間固定。その後、慢性の肩こり、頭痛に悩まされる。
33歳で来院。頚部事故骨折部分の硬縮を解除する施術を行う。損傷部位より始め、頚部全体の改善とともに関連部位を施術することにより、6ヶ月で諸症状がなくなり、疲労時のみ来院、現在に至る。
58歳 女性
骨折による後遺障害
8歳の時、左母指中足骨を骨折。骨折以後左足に体重がかけられず、全体に歪みが出るだけでなく、経脈の滞りから水分代謝と消化機能が阻害されるため、通常以上に肥満体型になる。これは骨折部分が脾経、胃経に関係しており、その関連臓器の機能低下が起きるために各症状や状態が出てきます。
※骨折、打撲、捻挫靭帯損傷など外傷性損傷による場合、その部位の経絡、経脈の滞りを解除し、機能を改善することが、後遺障害を残さないために重要となります。
3.捻挫による症例
捻挫は症状によって異なりますが、重度捻挫などは医療機関にかかり固定しますが、日常的に起きる軽い捻挫は、痛みが軽度のため、そのままに放置することが多々あります。この場合の靭帯損傷は軽度ですが、何度かの捻挫によって捻挫足の癖がついたり、知らず知らずのうちに大きなダメージを受けています。どちらの場合の捻挫でもその後遺症はいろいろに影響を及ぼします。特に足首の捻挫は足関節部分に重要な経絡上のツボがあり気血水をはじめとして、西洋医学的にもこれらの部位に関連する臓器に後遺障害としての影響が出ます。この為、軽度捻挫から重度捻挫の後遺障害は施術によって十分に改善することが必要となります。
27歳 男性
通年スノーボードをやり、着地時、数度にわたり両足首の捻挫をする。歩いたり、走ったりする時に深部に痛みが出て過度の運動制限が起きる。軽度捻挫の場合には、後遺障害が少ないが重度捻挫は骨折、脱臼以上に人体に影響を与えます。捻挫部位の後遺障害改善治療を施すことにより緩解。
※捻挫による後遺障害は経年的に加齢などによって痛みが再発したり、冷え等によっても痛みが現出します。更に慢性の捻挫足の場合には支持力が弱くなり、日常的に捻挫をすることが多くなります。共に膝、股関節などの軸位の狂いから各部の損傷・痛みだけでなく、腰痛などを引き起こし体全体に様々な症状を出すことがあります。
4.脱臼による症例
脱臼は、出生時の脱臼、成長時の脱臼、成長後の脱臼によって、その影響が変化します。部位別には、特に大きな筋肉・靭帯で構成される股関節・肩関節などの脱臼は後遺障害として大きなダメージになります。出生時の脱臼は、内臓各部に影響を与え、股関節は膵臓・腸等、肩関節の脱臼は右側肝臓・腸・右肺、左肩関節の脱臼は心臓・膵臓・脾臓・腸などに影響を与えます。成長時、小児の脱臼は慢性的な癖となりその部分に関わる神経経絡等が脆弱化します。
成長後の脱臼は年齢とも関わり、加齢に近づけば近づくほど回復が困難となり、受傷部位だけでなく、その部分に関連する支持組織系、内臓器共に影響を及ぼし、予後他の病気と併発することが、多々あります。
42歳 男性
スキーに行って右肩脱臼。数年後、右手の痺れ等が現出。脱臼部分の靭帯、筋肉の改善、回復をすることによって循環器障害、神経路の改善を図ることによって症状緩解。
※脱臼時その部位の状態は周辺筋肉・靭帯も含め、脱力状態になります。このような時、全ての筋緊張がなくなります。その後、脱臼位を元に整復し、改善していくに従い、各部の緊張・痛みなどが現出し、改善していきます。
出生時の脱臼などは関連臓器に大きな影響を与え、後遺障害として残ります。発達時、成長時の状況においても関連臓器に同様に大きな影響を与えます。特に股関節・肩関節など大きな部位の脱臼はその影響が多く出ます。これらの後遺障害の施術は、関節周囲の筋肉・靭帯のバランスの狂いを正常にし、神経損傷部位を元へ回復させます。これによって脱臼の後遺障害がとれます。
5.靭帯損傷による症例
靭帯損傷は事故やスポーツなどによって起きやすく、関節の可動範囲以上に負荷がかかった場合、あるいは靭帯部分の関節を経年的に過度に使った場合などに起きます。骨に付着した靭帯が完全に剥がれた場合は手術などによって強制的に復元措置がとられます。軽微な場合には自己再生によって自然治癒させる傾向にあります。後者の場合には完全な形の靭帯適応が損なわれるため、支持組織系に過度の負荷がかかり軸位の狂い等の影響が出てきます。一度損傷した靭帯は軽度重度に関わらず、完全再生が困難なためこの部分の弱体化によって全体のヒズミが起きてきます。
膝関節などの靭帯損傷はその靭帯によって腎臓・心臓・肝臓・脳などに影響が出てきます。
48歳 男性
靭帯損傷による後遺障害
若い頃からプロテニスを目指していたが、膝関節の故障とともに20代後半でスキーの折、靭帯断裂し、十字靭帯、側副靭帯の手術をする。弱った靭帯を保護するため、筋肉運動にて筋肉強化をする。過労などが溜まると関節部分に慢性の痛みが走り、筋膜・骨膜レベルで修復しても、最終的には完治しない。これは手術によってその部分の脆弱化だけでなく、膜組織の破壊によって、損傷改善が困難となります。
6.事故による症例
事故による後遺障害は様々な形で起きます。事故の状況・部位・状態などによってそれぞれ変化し、脳に直接的なダメージを与える記憶だけでなく、忘れていた事故など損傷が軽度であっても体への影響が大きなものがあります。これは度重なる事故や他の後遺障害と複合したとき、重大な症状として現れます。病気の原因の多くはこれら事故に遭遇した方々です。今一度事故の状況を確認し、当時どの程度のダメージがあったか再度認識することが必要です。
32歳 女性
転落事故の頚部損傷による後遺障害
27歳の時、運動会にて競争競技中転倒、右膝を打撲。腰痛症現出。2、3日を経て徐々に頭痛が現出。その後、慢性の頭痛、頭重に悩まされ各病院で受診。投薬をしても症状が改善せず、原因不明の頭痛と診断される。
紹介にて来院。地方からの来院のため、初回3日間の予定で施術。膝の痛み、腰痛は改善するが、頭痛は殆ど同じ症状が続く、1ヵ月後1週間施術。
既往症を確認したところ、3歳の時2階で友達と鞠遊びをしていてボールが屋根に落ちたため、それを拾おうとして屋根から転落、そのときの記憶は青い空が見えたということだけで、他に記憶はない。生垣の上に落下したため、生死に別状はなかった模様。その後、5歳頃から頭痛が出始め、十二歳初潮を迎える頃、頻繁に鼻血が出て、頭痛も増す。鼻血は3年ほどで止まるが、頭痛は20歳位まで継続。
頭痛の原因としては元々持っていた頚椎損傷が運動会での転倒時に再発したものと考えられる。この為頚部損傷の後遺障害改善の施術を施す。眠気、嘔吐、鼻血などを出すが、以後1週間の治療にて緩解。その後結婚し子供も生まれ、現在に至る。
55歳 男性
事故、薬物、手術による後遺障害
40歳の時、事故による尾骨損傷。都度、腰痛に悩まされるが、50歳の時尾骨付近、尾底がかなり痛みを増し、鎮痛剤を肛門より挿入、2年程投与。その為に潰瘍ができ、1年後に直腸手術、人工肛門を装着。膀胱壁まで腫瘍を削り取る。予後飲食等で腹部圧が上がると膀胱圧迫の為、下腹部痛、足への放散痛が始まる。痛み止めのブロックをするが、改善せずむくみが増す。その後も予防のため制癌剤投与。1年後、骨盤に癌転移が見付かり再発、死亡。
※尾骨損傷の後遺障害を治していなかった為に、投薬、オペ等で痛みの改善を図るが最期までその部分の痛みは残っていた。根本的な原因を改善しない限り、痛みの消滅はないものと考えられます。
44歳 女性
交通事故による後遺症
36歳の時、鼻の手術をして顔面全体の痛みのため来院。虚弱体質とともに精神的な症状も多く見受けられたため、食養とともに手術の後遺障害をとる施術をする。腹部を整え口内マニュピレーション、顔のマッサージにて症状の改善。その他に、出産後、交通事故にあい、右骨盤側部を強打。このために慢性腰痛を現出。事故後、後遺症の施術として仙骨・骨盤の位置矯正と硬縮部分を解除。現在は主症状の殆どが緩解、完治する。
41歳 女性
小学校3年生の時、虫垂炎の手術時にベッドの菌が臀部に感染、ケロイド状の瘢痕を残す。16歳の時、自転車の後部座席に乗っていて、横をトラックが通過した際に風圧で後方に転落。転落の折、臀部、尾骨を打ち、ガードレールに左膝内側及び右後頭部を強打、後頭部裂傷。両方とも腫れが酷く二週間ほど入院。以後、頭痛が起きるようになる。顔に比べ上肢、下肢に肉付きが多いのは、この事故の後遺障害でリンパ循環が悪くなり水毒が多くなる為である。左内側陰陵泉による損傷がげんいんであり、この解除によって痩身が可能となる。
※血圧が低いのも左足の損傷とともに右後頭部打撲によるものと考えられる。この為、肝機能低下も起き、脂肪分解が損なわれている。油を摂取すると直ぐに吹き出物が出来る。リンパの流れを改善し、頭部打撲、左膝内側の後遺障害をとる事によって気血水の流れがスムーズとなり、より効果的な痩身が期待できる。
7.手術後遺症による症例
手術による後遺障害は人為的に怪我をしたのと同じ状況になります。麻酔の使用の強度にも関わり、回復後の痛みの現出等、回復期の状態においても、後遺障害の程度が変わってきます。殆どの場合、筋肉を傷つけるだけでなく、神経・血管・個々の細胞等を損傷するため、これら総合的な部位に影響を及ぼし、東洋医学でいう気血水に影響を及ぼしたり、人体における各種情報交換能力等にも損傷が及びます。
手術予後手足の痙攣・びくつき等が時々起きるのは、神経の損傷によって関連部位の回復時に起きる症状です。殆どの医師はこのことを知りませんが、経絡における気の流れの回復とも通じるものがあります。
手術による後遺障害
手術によって細胞組織の癒着部分は、循環器系だけでなく神経系やあらゆる関連部門に後遺障害を残します。特に、経絡上にその障害が出てくることが多々あります。
65歳 男性
手術後遺障害
20歳の時前立腺に影があり、母親、医師の強い要望もあり、放射線治療をする。
24歳、第一回目の腸閉塞。放射線投与以後、便秘がひどく下剤を常用。30歳、二回目の腸閉塞。44歳胃潰瘍手術。46歳三回目腸閉塞。
47歳で来院。症状虚弱。流動食に近いものしか摂取できず、重たいものが持てず、体に過加重をかけられない。週三回から五回、腹部治療2年。それ以後全体の施術。日常生活はほぼ普通に戻り、食事も冷えるもの、油ものを除いて、飲食できるようになる。
52歳の時、8kgほどの荷物を持って2〜3時間歩行。その夜、腹部の痛みが現出。緊急で病院に搬送。一週間ほど手当てをするが、病状悪化、緊急オペ。上行結腸下部、骨盤に癒着、胆嚢摘出手術をする。2ヵ月後退院、予後不良。流動食以外飲食できなくなり、過度の便秘、慢性腹部痛に悩まされ、現在に至る。
※大手新聞社の一人息子として生まれ、母親に溺愛され体の不調を訴えることもなく、当時心配のあまり放射線投射をしたことが、その後の腹部諸症状の原因と考えられます。
8.スポーツ障害による症例
スポーツ障害後遺症は多くの場面で見られます。小児から老人まで男女スポーツの種類、素人・アマチュア・プロを問わず、状況によって変化しますが、長期間同一スポーツを過度にした場合は一番のダメージとなります。スポーツでは相撲・ボクシング・アイスホッケー・アメリカンフットボール・武術・武道など体を直接ぶつかり合ったりダメージのある競技、サーフィン・競技用スノーボード・スキーなど高速且つ重圧の多い競技、サッカー・野球・バスケットボール・バレーボールなど特異的に体を使う競技、ゴルフ・テニスなど手よりも長い道具を使って遠心力を受ける競技等等、それぞれの種目によってダメージの部位が異なってきます。更に各種ダンス・演劇など、この他にも歌手や俳優、音楽家などがスポーツにも匹敵する声帯筋肉を過度に酷使した場合、スポーツ障害と同じような障害が出てきます。
これら障害は年数が経てば経つほど、後遺障害として深く残り筋肉だけでなく、内臓諸器官も含め体全体全てに影響を及ぼします。特に幼児からの特異的な運動は、その後において障害だけでなく内臓器系の病気の併発、成人後の後遺障害の原因となり、様々な病気を併発してきますので、特に注意が大切です。
スポー害ツの後遺障
スポーツや過度のトレーニングによって、筋肉の疲労が持続しますと硬縮から廉縮・疲弊・疲廃の段階となり、それと共に筋膜への障害だけでなく筋膜リレーションが阻害されます。これによって外傷性の筋肉の痛みだけでなく、関節や関連によって内臓などにも後遺症を及ぼします。
35歳 男性
スポーツ後遺障害
全身症状にて来院。下肢だけでなく、全身の筋肉が疲労のためダメージが強く、全体の施術とともにここの部位を施術、改善していきます。スポーツ選手は軸位の狂いによって負担の掛かる部分に損傷が多く出ます。捻挫、膝の靭帯等、外傷性だけでなく疲労によっても損傷が起きてきます。施術にあたっては、各部位の後遺障害を一つずつ解除するとともに、サッカー選手は下腿の靭帯損傷が多く出ます。鼠径ヘルニアなども股関節周囲の筋肉、靭帯の使い過ぎによって起きます。
※プロ選手の筋肉・筋膜・靭帯・関節等の疲労は長年の疲労によって蓄積されたもので、一過性ではないため、回復が通常の人達に比べて困難です。人並み以上に優れた身体能力を持っていてもプロ選手はそれ以上に身体を酷使しているために、全ての状態で肉体的破綻が瞬時に起きてきます。その為、損傷部位が一箇所に出ると連続的に損傷部位が広がっていくのが特徴です。
42歳 男性
スポーツ、手術による後遺障害
40歳にて腰痛症がひどくなり、41歳で左第4〜5腰椎狭窄症の診断を受け手術。左側下肢の痺れ、痛みは多少良くなっているように感じるが、右側の臀部、大腿部にかけての痛みがひどく来院。
来院時、左手術部分は神経鈍麻。右脊椎間に硬縮、痛みが大きいため、この部分の施術をする。脊椎の狭窄部分を解除すると、一側線への痛み、二側線への痛み、大腿側部分への痛み等痛みが次々と変化する。臀部一点に強刺激をすると激痛が走る。施術二ヵ月後右鼠径部から股関節にかけての痛みが現出。
通常腰痛症で下肢の痺れ・痛みを訴えた場合、椎間の異常による狭窄症・すべり症・坐骨神経痛・腫瘍等を疑います。この場合、手術によって左足の痛みが減弱するが、腰部の痛みは継続しています。痛みの部分が施術とともに刻々と変化する場合、更に深部に大きな原因があると思われます。
患者の場合二十歳代から20年以上空手をやり、前蹴り、上段での技が得意技でした。この為、股関節にかなりのダメージがあり、これが原因で後遺障害としての腰痛症が原発したものと考えられます。後遺障害解除の根本治療の施術をし、現在に至る。
※武術による後遺障害は空手・柔道等の場合、衝撃によって骨・筋肉・靭帯・関節に後遺障害を残すことが多くあります。合気道など靭帯・関節の損傷などは回復が大変困難です。
21歳 男性
スポーツ後遺障害
腰痛症にて来院。小学校よりサッカーを始め、全身の筋肉が硬縮。腰部痛の施術をするがなかなか改善しない。右内転筋、右鼠径部、右外側筋膜張筋、大腿四頭筋、ハムスト筋が主に硬縮大。
※自己の持つ身体能力以上に過度の筋肉を使用し、筋肉疲労を起こした場合、結果的に後遺障害へと繋がってきます。このような場合、痛みとして現れますが、痛みの部位そのものでなく、関連部位全ての改善の結果、痛みの部位が消失します。特徴としては痛みの主訴が体内の中にある芯の部分にあるというような言い方をします。この場合、経年的な後遺障害を疑ってみたり、継続的に筋肉疲労を起こしている状態を良く聞き取り、把握することが大切です。
7歳 男性
成長期のスポーツの障害とその影響
3歳よりサッカーに影響され、ボールを蹴るが利き脚の右足でのみボールを蹴るため軸位の歪みが出る。適正指導の後、一年後左右対称になりプロサッカー養成チームに所属。
※小さい頃からスポーツをさせているとそのスポーツによって特異的な体型が出来上がっていきます。筋肉・骨などの成長は10〜14歳位が一番活発となり、通常健康のためにはいくつかの運動を併用しながら、12歳ぐらいを目途に専門のスポーツに従事させることが賢明と考えられます。バレーボールなどアタックを専門にした場合、成長期に起きる脊柱側弯症、幼児よりはじめる水泳は口呼吸、テニス・ゴルフ・サッカー等片側を主に動かすスポーツは軸位の狂い等々各競技によってプロを目指せば目指すほど、筋肉疲労だけでなく歪みがひどくなり、これが原因で後遺障害へと繋がっていきます。
35歳 男性
スポーツ後遺症
過度のスポーツの訓練、怪我等によって多くの損傷部位を抱えながら来院。左足母指の骨折、皮一枚にて復元。頸椎捻挫、左膝蓋靭帯損傷、肉離れ多数、打撲打ち身多数、左示指骨折、尾骨骨折の既往。来院時、内臓器、特に膵臓機能、肝機能低下のため、内臓障害改善の施術とともに各後遺症部分の他、筋膜深層部分への施術によって筋膜連動の解除。これら損傷部位、後遺障害部位を施術解除することによって健康を回復、現在に至る。
※スポーツ障害とともに、内臓器の負担によって症状が悪化したり、改善が遅れたりする場合があります。その為に施術は全体を見ながらバランスをとって行っていきます。
9.構造的慢性的後遺障害による症例
構造的慢性的後遺障害は日常的習慣性の姿位によって起きることが多くあります。これとは別に捻挫骨折などの何ヶ月かの怪我による体の歪みや原因で起きるものがあります。これらは下腿の軸位の狂いなどから、股関節・脊椎レベル、下肢から上肢あるいは上肢から下肢への場合もあります。また、拮抗した筋肉靭帯が加齢と共に脆弱化したときに起きる構造変化なども病気の原因となり、後遺障害を残すことにも繋がってきます。何れにしても重力に対し正常な適応範囲を超えたとき、その部分に後遺障害が出現します。
56歳 男性
構造変化による後遺障害
腰痛症にて来院。施術をすると良くなるが、暫くするとまた痛みのため来院。仕事場の状況を聞くと下の床が水はけを良くするため、斜めになっており、その為に腰痛を現出する。
※人体は1Gの世界で保たれ、たち位置の姿勢は2Gの加重が加わります。人体は通常水平位として全てのものを捉える構造に出来ています(各関節・平衡感覚・耳)。この場合たち位置が斜めになっていると足関節でコントロールし、膝の靭帯で制御します。これが継続的に行われると腰部へ負担が掛かり、骨盤の変位が出てきます。この為に腰痛鼠径部痛などが現出します。このような場合床にスノコなどを敷いて水平にすれば腰痛は改善します。このようなことは舞台での立ち位置、あるいは仕事において習慣的動作・姿勢によっても同じようなことが起きてきます。
33歳 女性
継続的後遺障害
小さい頃より筆圧が強く、書くことが多いため手・母指側腱に重度負担が掛かりペンを握れなくなる。週一回施術、2年。年に2〜3回兼1ヶ月から2ヶ月研究のため海外出張。3年を経過した現在ほぼ同じ部位の腱を施術し、現在に至る。
※長年にわたり、同じ部分に負担をかけているとある時、突然的に症状が現出します。生態防御反応は常に恒常性を保とうとしています。何回かの恒常性を維持することが出来なくなると結果的に慢性の症状として現れてきます。自己の持つ回復力に相応し、回復するのに多くの時間がかかります。
38歳 女性
専門職による経年的な後遺障害
29歳の時、手首の腱鞘炎、頚部・肩の慢性的疲労のため来院。小さい頃からピアノを弾き、弾き方の癖、ポジションの取り方などによって、一番負担の掛かる指を中心に腱鞘炎が起きてきます。姿勢とポジションの修正、指導することと各疲労部分の硬縮部分を解除することによって緩解、疲労時のみ通院。
※音楽家で楽器を扱う人達は、楽器の種類によって後遺障害となる部分が出てきます。継続的に使用する部分と正しい姿勢保持は大変重要となります。正しい姿勢保持によっての演奏はそれほど負担が掛かりませんが、力学軸が異なったところでの演奏は多くの障害を生じさせます。声楽家なども声の出し方胸部筋・腹部筋・背部筋・声帯など、その使い方によって各部にダメージが出たり、後遺障害として損傷を残していきます。
東西総合医療研究所
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